当てられるレースに、配当額を考えて賭ける

前回まで、競馬というゲームと還元率についてお話ししました。単純に的中率を追いかけても、競馬でプラス収支にすることはできない、ということがご理解いただけたかもしれません。

今回は、回収率を上げる方法を考えてみましょう。

①当たるレースに賭ける
②少ない買目で賭ける
③プラスになる配分で賭ける
⓸プラスになったら終了する

当たり前のことですが、この4つができれば、回収率が上がる可能性が高いです。
そのためには、普段の予想と結果がどうなのか、一度見直してみる必要があります。

当たるレースに賭ける

的中率を追いかけて、当てようとする必要はありません。まずは、どんなレース、どの時間帯、どの会場で的中することが多いかを調べてみましょう。
私の場合、毎週、2会場で各12鞍、合計24鞍を予想しています。その結果を見ると、当たりやすい会場もあれば、当たりにくい会場もありますし、前半の平場が当たりやすかったり、逆にオープン以上が当たりやすい季節や会場もあります。

人それぞれ、予想方法でまちまちだと思いますが、必ず当たりやすいポイントがあるはずなので、まず毎回当たっているレースにだけ賭けるようにしましょう。

例えば、夏のいまなら私の場合、新潟の方が札幌より当たりやすく、的中しやすいのは2R3R4Rの3鞍です。
そのため、毎週新潟の2R3R4Rだけに賭ければ、的中率は80%を超える可能性が高いです。もちろん、当たってもトリガミ、ということもありますが、比較的プラス収支になりやすくなります。

少ない買目で賭ける

的中するレースを選んでかけても、必ず当たるとは限りませんし、当たってもトリガミなこともあります。ここで考えることは、3鞍で平均いくら配当があるかということです。
一口100円換算で、3鞍の配当の合計が平均5000円だったとするなら、1鞍当たり17点以上も賭けてしまうと、トリガミになる可能性が高くなります。

この場合、各レースの配当が1700円以上ということではなく、はずれたり、トリガミになることがあっても、3鞍合計で5000円以上の配当が期待できるということです。
つまり、買い目を少なくするということは、的中数を犠牲にして回収率を上げる手段と言うことになります。

プラスになる配分で賭ける

つぎは、賭け金の配分です。先ほどの例のように、1鞍17点を賭けるとすると、券種にもよりますが、オッズにより配当は200円~数万円まであります。
予想した買い目が17点以下であれば、そのままかけてもいいですし、点数が少なければ、配当が低い買い目を多く購入して、トリガミを避けるのもいいでしょう。

ここで、確認してほしいのは、選んだ3鞍それぞれの、これまでの最低配当と最高配当がいくらだったかということです。
それが分かれば、オッズのどの範囲に予算を集中したらいいのかが分かります。とくに予想の買い目が17点を超えているような場合、上下どの範囲に賭けるのかが明確になります。

例えば、これまで、500円以上の配当で当たったことがないレースであれば、500円までの買い目で、できるだけ多く配当が得られる配分をする必要があります。
逆に、3000円以上の配当が続いているレースであれば、3000円を上限に買い目を選び直して、配分を考える必要があります。

これで、配当の改善がさらに図れることでしょう。

プラスになったら終了する

以上の方法で、回収率が100%を超えたら、そこで終了すればプラス収支で終われます。それが、賭け金と配当がプラマイゼロのトントンでも、そこで終わることが大切です。

ただし、ここまでで必ず回収率が100%を超えるとは限りません。あくまでも、これまでの予想結果をもとにした賭け方ですから、配当がマイナスになっている場合もあると思います。

そうした場合の選択は2つあります。

①その後のレースを続ける
②翌日、翌週に持ち越す

以前、書いたように、競馬は賭け続ければ、回収率は70%に収れんします。ですから、お目当てのレースが終わった段階で、回収率が70%未満なら、その後もレースを続ければ、回収率が70%になる可能性があります。
ただし、回収率を70%にすることと、収支が増えることは必ずしも一致しないことは、前回お話しした通りなので、大負けでない限りは、翌日か翌週に持ち越した方が無難です。

さて、こうした方法を試しても、回収率が上がらない、プラス収支に程遠い、というのであれば、それは予想自体の安定性が低いことが考えられます。安定して当たるレースがないと、一発は期待できても、日常的に収支をプラスにすることは難しいです。