投資の場合、株の売り買いなどに手数料がかかります。投資会社はの手数料で収益を上げているわけです。
わかり易いところで言えば、FXの場合、売りと買いで、1%程度の価格差があります。例えば、107円で買ったドルを108円になったところで売ろうとすると、実際には107円90銭でしか売れません。たかだか10銭ですが、10万円分だと1万円になります。
競馬に限らず、賭け事には期待値というのがあります。これは、同元である主催者の収益を差し引いたものです。競馬は、JRAが30%を持っていくので、期待値は70%。宝くじの期待値は50%程度といわれています。
さて、これをFXに当てはめると、期待値は99%ということになります。しかし、読みを間違って、損切りしない限り、100%を切って決済することはあり得ませんし、値動きを読みそこなっても、すぐに逆に張ればいいので、事実上期待値は100%以上ということになります。
また、株の場合、長期的に保有していれば、会社が倒産しない限り、価値がゼロになることはありません。米国の大学の研究によれば、10年単位で長期保有していれば、株価は買った時より上がるという研究結果が出ています。
FXも株も、投資会社は投資金額から、もうけを差し引いているのではなくて、
売り買いをおこなった手数料として、儲けているので、投資額より期待値がたかくなります。
つまり、上手く当てれば、やればやるほどもうかるのが投資です。
期待値70%とは、どういう意味なのか
競馬に話を戻すと、期待値は70%ですが、回収率が100%を超えることもあります。しかし、年間平均だと、100%を超えている人は少ないのではないでしょうか。
これは、掛け金(投資金額)から、主催者が儲けを得ているからです。
例えば、1万人が一人1万円ずつ掛けたとすれば、合計金額は1億円です。そこから、3割をJRAが差し引いた残りが配当に回されます。つまり配当の合計は、
7千万円しかないわけです。これを的中者で山分けします。
掛ける方式で、オッズに違いがあるので、わかり易く単勝しかないとします。一番人気が1.2倍のオッズで勝利したとすると、的中したのは約5833人で配当は1万2千円、残りの6147人はハズレで配当はゼロとなります。
もちろん、一人で何点も購入することも多いですが、結局は1万人を1万口に置き換えればいいだけのことで、6,147口はハズレとなります。
これを繰り返していくと、一時的に回収率100%を超え続けることはあるにせよ、繰り返せば繰り返すほど、回収率は70%に近づいていきます。
ギャンブルは勝ち逃げ、という言葉がありますが、まさにそのとおりで、勝っているうちに終わらないと、必ず負けることになります。
競馬の場合、的中率と回収率があります。
まず的中率ですが、単純に当たればいい、というものではありません。先ほどの例では、1万口掛けても6,147口ははずれるますし、残りの5833口の配当を合計しても、7千万円を超えないからです。
多くの人が実践しているように、一人で何点もかけるのであれば、どれが当たっても、掛け金を配当が上回るように掛けるしかありません。