予想を当てるには、オッズを重視するわけですが、
その理由は、単に人気の馬がかつ確率が高いだけではありません。
賭けの参加者が、さまざまな情報や視点、予想法で
予想した結果が集約されたものがオッズだからです。
もちろん、掛け金の大小でオッズに与える影響が違ってくるなど、
まったく方よりが無いとは言い切れませんが、
概ねあらゆる予想の結果をまとめたものがオッズだと考えていいでしょう。
つまり、オッズを見れば、大勢の参加者が予想した結果を
知ることができ、1・2・3人気に賭ければ、
自分で予想しなくても60%以上の確率で一着の馬を当てることができます。
予想の元となる情報
とはいっても、競馬で儲けるためには、
60%の確率では心もとないですし、
一着を当てる単勝だけではなく、1・2着を当てる馬連や馬単、
1・2・3着を当てる三連複や三連単など、
より配当の期待できる賭け方も必要になります。
そのためには、競馬を予想する情報について、
ある程度は知っていることも大切。
競馬にはどんな情報があるのかを思いつくまま紹介すると、
出走馬に関する情報
- 血統
競馬は血統のスポーツといわれるほどで、
各馬のポテンシャルは、この血統で決まります。
スピード、パワー、スタミナなど、
もって生まれた能力が、さまざまな適正のベースになっています。 - 距離適正
スプリンター(短距離型)、マイラー(中距離型)、
ステイヤー(長距離型)に大きく分けられ、
さらに、1500mや1800mなら負けないといった馬もいます。 - 脚質
スタートから先頭に立ってゴールまで逃げ切る「逃げ」、
逃げの後ろに位置取り、最後に交してゴールする「先行」、
隊列の中段に位置して、最後の直線で先頭に立つ「差し」、
後方に位置して、最後の直線で、一気にごぼう抜きで駆け抜ける「追込み」の
4タイプに分けられます。
ただし、対抗馬との兼ね合いや戦略により、毎回同じとは限りません。 - 性別
牝馬には牝馬限定戦があり、それ以外は牡馬牝馬どちらでも出走でき、
斤量も牝馬の方が軽いことが多く、牡馬の方が強いと考えられています。
ただし、夏場は牝馬の活躍が目立ち、夏は牝馬を買えといわれています。 - 馬齢
早熟と晩成があるので、一概には言えませんが、
4・5・6歳辺りが最も安定した時期といえます。
ただし、ダートの場合は7歳以上でも勝つのが当たり前なので注意しましょう。 - コース適正
競馬場によって、コースの形態も、起伏も違えば、
右回りと左回りといった違いもあり、
たとえ同じ距離でもコースによって得意不得意があります。 - 馬場適性
ダート(砂)とターフ(芝)で得意不得意がありますが、
普通は得意な方にしか出走しません。
馬場の状態は、天候などにより、良、やや重、重、不良の4段階があり、
不良馬場だと本領を発揮する馬もいます。 - 馬体重
生き物なので、ある程度は成長で体重が増えますが、
調教が足りずに太ってしまったり、体調や輸送で痩せてしまったり、
ということで、レースでの走りの大きな影響がでます。
また、それぞれの馬にベストな体重もあり、
そことの差が小さいことが望まれます。 - 斤量
ハンデ戦で重要になるのが斤量。各馬毎にハンデとして成績に見合った
重量が追加されます。つまり、強い馬に重りをつけるわけです。
しかし、多くの場合最も重いハンデを背負った馬が勝つようです。 - 早晩
アスリート同様に、馬にも早熟型と晩成型があり、
クラシックで活躍する馬の多くは2・3歳で開花する早熟型です。
逆に、4歳以降に力をつけてくる晩成型もいます。 - 実績
レースで勝ち上がることで、各馬のクラスもアップします。
実際には獲得賞金によって、500万以下からオープン、
そしてGIII・GII・GIまでのランク付けがあり、
これまで、どのクラスのレースで何着だったかを比較します。
騎手の情報
- 脚質適正
馬の脚質である逃げ、先行、差し、追い込みですが、騎手にも得意それぞれ得意不得意があり、通常は馬の脚質に合った騎手が騎乗します。 - コース適正
これも、馬の適正と同じく、荒れた馬場が得意だったり、特定のコースで成績が良かったりという得意不得意があります。 - 実績
馬のような明確なクラス分けはありませんが、成績によって騎乗できる馬も変わってきます。重賞で勝っている騎手の方が強い馬に乗ることが多いわけです。
レースの情報
- 枠順
レース(コース)によって、外側が強かったり、内側が強かったり、という偏りがあります。また、なぜだか一度も勝てていない枠もあります。 - 波乱度
堅く1~5人気辺りで決着するレースもあれば、毎年大穴が出ているレースもあります。 - 脚質適正
逃げが勝ちやすいレースもあれば、差が決まりやすいレースもあるなど、特定の脚質が勝ちやすいことがあります。 - 性別適正
牡馬が勝つレースが多いんですが、夏の重賞などは牝馬が活躍します。 - 馬齢適正
世代もありますが、4・5・6歳辺りが強いレースが多いです。ダートなど一部のレースでは高齢馬が活躍することもあります。 - 血統適正
以前は、大まかにサンデーサイレンスの血筋が強いレースと、それ以外のレースに分けられましたが、最近は有力主牡馬がいないこともあり、それぞれの血統によって、得意なレースと不得意レースを見分ける必要があります。 - 斤量適正
ハンデ戦の場合、トップハンデが強いレースもあれば、軽量の方が強いレースがあります。
これらの情報をすべて分析して予想するのは指南の業です。
また、こうした情報の分析に強いからといって、
必ずしも勝てるわけでも、儲かるわけでもありません。
実際、競馬新聞の会社が大儲けはしていませんし、
競馬評論家や競馬解説者は、馬券だけで生活できたりしていません。
ただし、競馬だけで儲けている投資会社や馬券師は実在します。
数年前に、脱税で話題になった競馬投資会社をご存知でしょう。
あの会社は、自社の資金を競馬で運用して利益を上げている会社で、
脱税額が数億円ということは、課税対象になった利益自体は、
その3倍以上はあったことになります。
競馬で儲けるにはまずは当てることです。
当てる予想の基準となるのはオッズです。
そこに何らかの情報や予想法を加えることで、
的中率を上げて儲かる馬券を買う手法が馬券術です。